リノベーションは住む人の価値観により新しいプランで作り変えることが基本ですが、建物が古くなってくると耐震性能や防火性能など、建物の基本性能に不安を感じることが多くなります。特に木造住宅では多い不安となりますが、リノベーションは木造であれば柱や梁といった軸組が露出する状態まで解体してから改修工事を行いますので、軸組などの構造体の状態を確認することが可能です。腐朽などで木材の劣化が見られた場合には補修することも可能ですし、同時に耐震技術を導入し耐震性能を高めることが可能です。木造住宅で防火性能を高めるには、主に仕上げ材や下地材によって行われています。
完全に構造体を露出させることになりますので、防火性能を高める工法を採用することも可能です。一定の防火性能は木造であれば準防火地域以上で必要となりますが、これ以外の地域でも自主的に防火性能の高い構造とすることはもちろん可能です。材料費が割高になってしまうことは避けられませんが、それでも新築するよりは経済的に新しい環境を手に入れることが可能です。構造体が露出した状態をスケルトンと言いますが、スケルトンにすることでリフォームでは見えなかった部分の改修を行うことが可能です。
構造体の補修や改修まで手を加えれば寿命を延ばすことが可能ですから、築年数の経過した木造住宅でもリノベーションによって新しい性能を手に入れることが可能です。木造住宅でリノベーションを行うには寿命までの年数がポイントになりますので、建て替えも考慮して検討することが大切です。
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